摂り過ぎに気を付けたい8つの食品④乳製品
牛乳を飲むと大きくなる・骨が丈夫になる。と水代わりに牛乳を飲む人もいるようです。
「カルシウムは牛乳からしか吸収できない」という考え方もあるようですが、骨折する子も多く、骨粗鬆症の患者も減っていないという現状には疑問があります。
そもそも、牛乳は子牛を大きく成長するもの。
大切なのは、牛乳の栄養素よりも「私たち日本人の体に合うものか、馴染むものか」ということ。
「身土不二」に照らし合わせればよーく見えてきます。
乳製品を食生活の中心としている国の代表、モンゴル。
山脈と砂漠が大半を占め、国土の1%にも満たない農地で小麦とじゃがいもを生産し、その自給率は100%。
国民の10倍いるといわれる家畜の産物を主食としています。
モンゴルの遊牧民でさえ家畜の乳をそのまま飲むことはせず、お茶に入れたり、発酵させてチーズやヨーグルトにと消化しやすく調理して食べています。
夏は「白い食べ物」と言われる乳製品。
冬は「赤い食べ物」と言われる家畜の肉を食べる食生活。
栄養学的には必要と言われる野菜・果物をほとんど食べず、乳製品と少しの穀物で生命を繋ぎ自然環境に寄り添い生活しているのです。
乳は乾燥地帯に暮らす人々の体と喉を潤すもの。湿潤地帯の日本に暮らす私たちが摂り過ぎると体の中に湿が滞りやすくなります。喘息やアトピー性皮膚炎のある方は牛乳を減らすと症状が軽くなることが多いです。
日本人の体質に合わないということは、牛乳アレルギーの人が多いということからも立証済みだと思いますが、アレルギーでない人にとっても飲み過ぎは禁物。
嗜好品として楽しむ程度がいいと思います。