重ね煮とは
そもそも重ね煮ってどんなもの?
重ね煮は切って・重ねて・ふたをして火にかけるだけ、簡単3ステップの調理法です。
毎日の食事に陰陽バランスが取れた中庸(中庸)の食事を心がけることでカラダの内側から健康を作りあげていく「健康家庭料理」です。無水の重ね煮と違い、色鮮やかに仕上がるのも特徴です。それでは、重ね煮の魅力をご紹介します。
重ね煮の5つの魅力
根っこ野菜・葉物・実のなる野菜など多種類の野菜を使うので野菜がたくさん食べられます。それに、鍋の中に重ねると調和されたまぁるい味になり苦みを嫌がるお子さんにも食べやすくなります。
野菜の甘みを最大限引きだすので、砂糖も油も使うのはごくわずか。
濃い味にしなくても素材のおいしさで十分おいしいから家族みんなで同じものを食べられます。
皮と実の間には栄養・旨味がぎっしり。皮ごと丸ごといただく全体食はアクは旨みに変わり、だしを使わなくてもおいしく仕上がります。皮むきしないから時間短縮。ごみも減らせて地球にもやさしい。
食材を切る→重ねる→火にかける。3ステップでとってもスピーディー。キッチンも汚れにくく、後片づけもラク。重ねて冷蔵庫に保存して食べるときに火にかけてもいいので忙しいママにも助かります。
食材が調和されてひとくち食べたらホッとするやさしいまぁるい味は、お子さんにも食べやすく苦手な野菜も食べられるようになります。
中庸の食生活を心がける
陰と陽の考え方
重ね煮がおいしいわけは、陰と陽という素材の性質を上手に調和させているから。この陰と陽の考え方は「陰陽論」と言って東洋に古くから伝わる考え方です。食材も、私たち人間の身体も自然界の一部であり、陰陽の要素があると捉えています。
例えば、私たちの身体が健康であると感じている時は、 陰陽バランスが取れている「中庸」の状態のとき。
反対に陰性、陽性のどちらかに傾いてしまった時は、 傾き具合が大きいほど体調の崩れ具合が激しくなります。
日常の食生活に気をつけて、 傾きを少しの範囲に治めていれば 大事に至らず、体調をすぐに戻すことができます。
つまり、日々の食生活の中で調和のとれた「中庸」のものをいただくことで、自分自身やご家族の体調管理を行い、
身体の内側から整えていく「食養生」の家庭料理。それが「重ね煮」なのです。
生徒さんからは「野菜を食べるようになった」「体が丈夫になった」喜びのお声をいただいています。
重ね煮料理の理論
陰生の食材、陽性の食材には次のような性質があります。
陰陽調和の「重ね煮」では、この性質に基づいた調理を行います。
陰性の野菜は、太陽に向かうエネルギーを持ち、水っぽく身体を冷やす働きがあります。
陽性の野菜は、大地の中へ向かうエネルギーを持ち、水分が少なく身体を温める働きがあります。
重ね煮はこの野菜の持つエネルギーを利用する調理法です。
中庸の食事をつくる重ね煮料理のポイント
鍋の中で素材を重ねる順番に大切な約束があります。
上に向かう力を持つ陰性素材は下、下に向かう陽性素材は上に、順に重ねます。
育成する向きをぶつけ合ように重ねることで、陰陽のエネルギーが作用し合い、鍋の中で対流を起こします。
その結果、調和が起きて「中庸」の状態になり、重ね煮独特の「丸い味」となるのです。
陰陽調和の重ね煮料理は「蒸し煮」が基本。少しの誘い水で、野菜の甘み、旨みを瞬時に引き出します。
単に野菜を合わせただけでなく全く別のおいしさが生まれます。1+1が3にも5にも∞にもなる不思議な魔法のような調理法です。
簡単にたくさんの種類の野菜を食べられる重ね煮料理は煮物はもちろんのこと、和え物の手軽さ、美味しさは格別です。
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野菜嫌いのお子さんはもちろん、日本人の身体に合った食べ方、心身のバランスを整える食べ方のヒントをお伝えします。